常に見ていた話
「変化」を恐れているんだなぁと実感したのはつい先日のことでした。
この度、より深く、恐れているものを掘り下げる機会がありました。
そもそも「変化」とは、今の自分の仕事上のことです。
転職というほどに大きい変化ではないので、人によってはほとんど気にすることもないかもしれません。
ただ、自分にはそれがとてつもなく大きなことに感じられたのです。
「変化」とは、今よりもちょっとだけ拘束時間が増えて、仕事上の責任がちょっとだけ大きくなることです。(取り方によっては「昇進」に思われるかもしれませんが、そんな大層なものではありません)
仕事内容は変わりませんが、仕事に対する関わり方が、今まで以上にかっちりしたという感じでしょうか。
それが、転職前の状況に近づくことになった。
多分、恐怖の原因はそこにあります。
前職では、人間関係に疲れ果てたところがありました。
どうしても相性の合わない人が上にいたのです。
数年間、1日の大半を上司の顔を伺いながらビクビク過ごす日々でした。
そこを辞めて数年、環境が変わり、気持ちは落ち着きました。
新たな仕事も始め、それで生きがいを感じるようにもなりました。
新たな仕事は、収入は安いものの、人との関わりや拘束時間は多くなく、自分のペースで進められるものでした。
なのでストレスも少なく、これなら続けていけると思っていました。
しかし、世の中の変化に合わせて組織も変わるもの。
私自身も変わる時期が否応なしに近づいてきたのです。
昔の上司の顔色を伺い、怯えきっていた自分が思い起こされました。
その頃に感じていた、会社にいても家にいても、何をやっていても常に何かに追い詰められているような感覚が思い起こされました。
何年も経つのに、もう大丈夫と思ったのに、当時の傷跡が自分が思っている以上に根深いものだったのかもしれません。
現在の仕事は業種も違うし、関わる人も全く違う人たちです。
前職との関わりは完全にゼロです。
なので、今ある不安や恐怖は、おそらく全くの杞憂です。
それでも、私は在りもしない目を恐れ、居もしない誰かの顔色を窺っているようです。
時間をかけて、自分の中で折り合いをつけていくしかないのかもしれません。
<AD>