たまに振り返る話
会社員を8年やって、辞めるときに考えていたこと。
これからやりたいことで身を立てていく!
という、前向きな気持ちでは決してありませんでしたね。
今、辞めなかったら、一生このままだ。
そう思ったからです。
退職の前年に、うつ症状に悩み、休まなければ辛いし、休むのも怖いしで、気持ち的に八方塞がりだった時期がありました。
ついには耐えきれず、1カ月間、仕事を休むことになりました。
うつで休みが1カ月というと短い方ですが、先述の通り、休むことすらも恐怖だったので、それ以上の期間で申請することが当時の私にはできなかったわけです。
今にして思えば、私のうつは重篤者から見ればだいぶ軽度だったのかもしれません。当時はそんなことを考える余裕もなかったのですが、後に引きずらずに済んで幸運だったと言えるでしょう。
休んでいる間に、バイク旅行に出かけました。
10日間かけて、東北6県を巡ってきました。
時期としては震災の翌年で、被災地を通過したときは、まだ傷痕生々しい状態でした。
もし心身ともに健康であれば、被災地の悲劇を悼む余裕もあったかもしれませんが、
ああ、被災地か。
何もなくなってるなぁ。
今立ってるここは家だったのか。
津波だったんだなぁ。
と、そのとき自分の前にある事実を確認するようなことを思うだけでした。
のちに、バイク旅の写真を見返すと、自撮りした自分が、どこにいても一切笑ってないことに気がつきました。
しかも私ではなく、妻が気づきました。
せっかく旅に出たのに笑顔もなしか、と2人で笑って話せたのは良かったです。
話に妻が出てきましたが、退職の前年から交際していて、退職の2年後に入籍しました。
私にとって、とても大切な人です。
そして感謝してもし足りない人です。
退職します! なんて言ったら、別れましょうと言われたって不思議はないわけです。
ですが、妻はそう言わずに、支え続けてくれました。
話を戻しますが、バイク旅行から戻り、休職期間が明けました。
同じ職場に戻りました。
1カ月休んだことで気持ちにわずかばかりの余裕が戻ったのか、働きながら自分のことを考えることができました。
何が、仕事を休まざるを得ないところまで自分を追いやったのか。
なぜ、仕事を休まざるを得なくなるまで自分を放置したのか。
結論らしい結論は出ませんでしたが、直感したのが、
今のままではダメだ。
ということでした。
何が今のままだとダメなのか、わかりませんでした。
今の考え方? 今の職場? 今の住居?
何が今のままだとダメなのか、わかりませんでした。
(……書いてて少し疲れました。続きは日を改めます)
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